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2018年10月18日 (木)

ルヴァン種のパンケーキと、アプフェルシュトゥルーデル、長い独り言

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[ パンケーキ ]
/ルヴァン種

久しぶりに自分のために焼いたパンケーキです。

今回はルヴァン種仕込み。

生地の香りをストレートに味わえます。

小麦の粉で作る生地を小麦の酵母が育てます。

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しっとりどこまでもほわほわ。

焼いてる最中、

焼き立てのパンケーキをちぎって立ち食いしながらどんどん焼きます。

ルヴァン種使用と書くと“酸味がありますか?”と

パンケーキに限らずご質問を頂戴しますが

私のルヴァン種は長く継いでいるものでも不快な酸味はありません。

酸味とは必要以上の乳酸菌、酢酸からくるものだと
※これだけが原因ではありません。

自分で何年も継いで確信してきました。

これは本等で知る頭でっかちな情報や知識ではない、と

それだけは自負しています。

発酵ものは酵母に限らず経験値にまさるものはないと

まだまだ未熟ですがそう感じます。

ここで誤解のないように書きますが

酸味=不快なもの、
酸味=田舎パンやライ麦パンのための旨味や育成に必要なもの
酸味=ヨーグルトのような深い香り
その他効用

一言で“酸味”といってもその種類、
必要とする方向性により感じ方は様々です。

私が必要としないものは不快な酸味です。

今回のパンケーキのルヴァン種の役割は生地を育てることと

バターミルクのような風味を足すこと

小麦粉を使用するときに求める総合的な相性、食感。

私は家に余計な食材を買い足したくないと思い生活をしています。

こう書くとカッコいいのですが“もったいない精神”ただそれだけ。

ベースになる食材を揃えて

そこからいろいろなものを作ることが好きです。

自家製酵母もその一つ。

なので、ベーキングパウダーや重曹(膨らませる為の)、

市販のイーストと市販の天然酵母は購入していません。

全てのパンやお菓子を自家製酵母で育て焼いています。

酵母さえあればなんとかなります。

それは食の好み以外に、節約、必要がない等の理由もありますが

ほんの少しの手助けで入れる市販の酵母のパワーの前で

自家製酵母の力を発揮する前に

“良さ”を奪われてしまうことを避けたいから。

目の前に簡単に膨らませる事ができるものがあったら

私はちゃちゃっとそれを使って

だんだんに自家製酵母は私の中で必要がなくなってしまうし、

かりに自家製酵母と併用をしたとして

それを“自家製酵母のパン”として考え、焼いたり食べたり、

皆さんにご紹介をしたりすることにとても抵抗があるのです。

自家製酵母だけであっても

ちゃんと酵母を起こして、生地を育つ時間を見守れば

パンの種類にかかわらず美味しい食感がうまれ

満足のいく上質なパンが焼けます。

そう思っています。

もしも力の弱くなった酵母であっても

パン生地を仕込む段階で

それをパワーのあるものにすればいいだけのことだとわかるようになって

やっと肩の力を抜いて

自家製酵母と付き合えるようになれたかもしれません。

ちなみに高加水のパネトーネも

いつもいつもベストのルヴァンで仕込んでいるわけではないのです。

その時により状態が適していないときもあります。

ですが、適していないときでも焼きたいときは焼きたいし

食べたいときに仕込みたい。

弱い酵母でも

高加水の生地を持ち上げる反作用のある種に仕込んで用いれば

それで大丈夫。

最初に作った酵母が弱くなったから即それは使えない、

と思うのはもったいない。

これは市販のイースト・酵母を使うなということではないんです。

その方その方にあった方法で結果的に満足のいくパンを焼き、

ストレスフリーで楽しむことが一番です。

例え話ですが

ロデブ(ヴ)でも少しのイーストを配合するレシピが一般的ですが

それはなぜ?どうして?、、、、、、、。

自分の中でその答えが出たら、

私には市販のイーストは必要がない、となるのです。

作りてによって味が違うことに魅力を感じるし

その違いからくる美味しさの秘密を知りたいと思ったことありませんか。

私はあります、そればかり。

どうしたらこの味になるの?とか

同じ材料であっても科学や製法をそれぞれに用いたら違う効果も出て

できあがるものは全く違うものにもなるよね、、、

延々、そんなことを考えて仕込むことが大好き。

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お菓子だってパンだって

普通に食べられるものを焼くより少しでも美味しく焼きたい。

同じに食べるなら美味しいに越したことない。

じゃないと食べてくれないドSな家族ばかりなのでね笑。

どこまでも食い意地とドケチなもったいない精神で毎日過ごしたいな。

その一日一日が積もれば揺るがないものを得られるはず。

・・・と、カッコいいことを書いたお次はこちら。

びろーーーーーーーーンっと。

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なんですかコレは笑。

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おいおい、もっとわからんよ笑。

ちなみに、この生地に触れている動画をインスタグラムに投稿しています。

生地がボヨンボヨンして面白いので是非。

薄い生地を台に置いたときに台と生地の間に空気が入って

風船のようになってます。

インスタグラム/bochun_cafe 

そして正解はアプフェルシュトゥルーデルの生地です。

林檎はそのままシャクシャクと食べるのが一番好きだけど

熱を加え焼いた林檎も大好き。

林檎を買ってショソン・オ・ポムにするか

アプフェルシュトゥルーデルにするか

どちらにするか迷ってこちらに。

生地を薄くのばして林檎をたっぷりと巻き込んで焼きます。

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[ アプフェルシュトゥルーデル ]

見た目茶色でかなり地味ですがこれが美味しいのーっ

焼き立てのサクサクっと音を立てる生地と熱々の林檎も好きだけど

冷まして生地とフィリングが馴染みしっとりとしてきて

林檎の香り旨味が凝縮された味も大大大好き。

そして作ろう!と思ったらすぐにできちゃう。

これは普段、酵母の手作りが中心だから

“すぐにできる”と思ってしまうのかもしれないけれど

生地を作って、それを寝かして

寝かしながら林檎をスライスして具材を作り、

生地がいい感じでゆるんできたら

テーブルに布を敷いて少しだけ粉をふりそこに生地玉をおいて

まずは麺棒で厚さ7~8mmにのばしてから

手を拳ににぎり手の甲側で生地の端を回すようにして持ち上げ、

空中でだんだんに伸ばしていきます。

だんだんに、と書いたけれど

あっという間に透けるように薄くのびます。

伸びすぎて困るくらいなので

調子にのってやってると生地を破くのでそこに注意。

薄く透けて伸びたら台に移して端を引きながら形や薄さを整えます。

そこに糊代をのこし

林檎の具材を積み立てるようにのせてから糊代で一巻きし、

端から布を持ち上げてその動作で生地を動かしくるくると巻いていきます。

これ、YouTubeで外国の方がされているのを参考にして

このお菓子の発祥地域や諸々を考慮して、

自分なりに考えた生地レシピや作り方なのでド正解ではないけれど

美味しいです。

私は林檎の甘さのみで糖分は加えていませんが

焼くことで林檎の甘みがしっかりと出て甘さ的にも満足のいく一品です。

そうは言ってもうちの生意気娘は

圧倒的にショソン・オ・ポムが好きだと言い張りまして笑、

なぜショソン・オ・ポムを焼かなかったのかと

食べながら責められました笑。
↑文句言うのに食べるんかい笑

林檎、大好きです。

何をしてもどう食べても美味しい。

次回は娘のリクエスト、ショソン・オ・ポムを作ります。

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「自家製酵母で作る 毎日食べたいパンとおやつ」
あんこ著
河出書房新社

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初版部の訂正をお願い申し上げます。

「自家製酵母で作る 毎日食べたいパンとおやつ」
シナモンロール内、P63のレシピページの、

巻き込み用シナモンシュガーレシピの
シナモンの量の訂正になります。

誤)60g
正) 6g

よろしくお願い致します。

ご迷惑とお手数をおかけいたします・・・!

ぼっちゅんcafe
あんこ

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